第63章 ウィスキーフロート
Toma side
そのまま健くんとソファの上で抱き締めあって
酔いと疲れで気づいたら潤たちが風呂から出る前に眠りに落ちていた
朝…
重みで目が覚めると
健くんの足が俺の躰に絡まっていて…
思わずふふっと頬が緩む
起こさないように抜け出そうとしたけど…
健「ん…っ」
腕の中の健くんの瞳がゆっくりと開いた
斗「あ…起こしちゃってごめんなさい…おはようございます…」
健「ん…」
抱きついてくる健くんの唇にキスをしてから起き上がる
テーブルを見ると
昨日飲み散らかしたままで…
キッチンから勝手にスーパーの袋を持ってきて
空き缶を詰めていっていると
寝室の方から小さな話し声が聞こえてきた
その直後に
潤「ぁあぁぁあっ…!」
潤の叫び声が聞こえて健くんと顔を見合わせる
健「朝から元気だねー…」
そう言いながら健くんもあくびをして起き上がって
俺の持ってた袋の中に空き缶を放り込んだ
たぶん…潤は昨日のこと思い出して叫んでたんだろう…
からかってやろうかとも思ったけど
俺もシちゃったし…
仕方ないから普通にしてやろうと決めて
斗「俺,潤のこと手伝ってくるね」
起きてきた翔くんに挨拶をしてから
潤が引きこもってるキッチンに向かった