第63章 ウィスキーフロート
Toma side
突然俺の上でシャツを健くんが脱ぎ捨てて
それにびっくりしていると
翔「ちょっ…健くん!?」
翔くんが健くんを止めるように声をあげた
でも
健「あ…お前も脱げ,櫻井っ」
健くんが翔くんも脱がせようと手を伸ばす
潤「ちょぉっ…翔くんに触っちゃダメだってっ!!俺が脱がすっ」
それを阻止しようとした潤の手のひらがペタリと健くんに触れる
斗「潤っ…どさくさに紛れて健くんのこと触ってんなよっ」
さすがにそれは潤でも見過ごせない…と,健くんを引き戻すと
潤「だったらしっかり健くんを愛しとけっ」
潤が俺を睨みつけてきた
それを聞いた健くんが
健「俺はお前より愛されてますー」
そう言って
潤「俺のが愛されてますよっ」
潤も応戦するからまた言い合いが始まった
健「じゃあ…勝負するか?」
潤「いーですよ?」
…って,勝負っ!?なんの!?
不安になってきて翔くんを見ると
翔くんもこっちを見ていて目が合った
でもそんな俺たちをよそに
健くんと潤は一気に白ワインを瓶のまま呷る
翔「じゅんっ…おまっ…」
斗「健くん!!飲みすぎっ…」
でも止める言葉は間に合わなくて
健くんに両手で頬を包まれて
口の中に白ワインが流れ込んできた
斗「んぅっ…ん…んん…っ」
翔「んっ…んーっ…んんっ…」
それをなんとか受け止めていると
健くんの手が俺のシャツにかかった
斗「健くんっ…待って,だめですっ…」
抵抗むなしくシャツが頭から抜かれて
ぎゅっと素肌に健くんが抱きついてきた瞬間
俺の躰も熱くなって…健くんと位置を入れ替えて覆いかぶさっていた