第63章 ウィスキーフロート
Ken side
斗真の舌が俺の舌を絡めて
お酒の力も重なって
どんどん気持ちよくなってくる
もっと…欲しい…
斗真に夢中になってると
翔「ん…っ…潤っ…」
隣からも甘い声とリップ音が聞こえてくる
なんだか対抗意識が芽生えて
斗真の舌に吸い付いた
斗「んんっ…ふ,はぁっ…」
びっくりしたのか
斗真が俺から少しだけ離れる
健「ぁ,んっ…とーま…っ」
でもそれが嫌で
もっと躰を引き寄せて
唇を塞いだ
二つの重なる水音に
どんどん気分が高まっていく
もっと…と強請るように
舌を差し出すと
斗真も角度を変えて
深く舌を絡めてくれる
健「んっ…ふ…んぁ…っ」
斗真にしっかり抱き着くと
斗真を俺を強く抱きしめてくれて
同じ気持ちでいてくれてるのが嬉しい…
余韻を残すように唇を離すと
真っすぐな綺麗な瞳が俺を見下ろしていた
健「ねぇ…松本より俺が好き?」
わかりきってることだけど
あえて聞いてみる
我慢しても何にもいいことないから…
年上のプライドなんていらない
潤「当たり前でしょっ,何言ってるんですかっ」
びっくりしてる斗真をよそに
答えたのは松本だった
健「だって,お前ら週一くらいで会ってるだろ?恋人かよっ」
潤「友達ですが」
健「普通の友達とはそんなに会わねーのっ」
これが俺の気持ち…
ちょっと寂しいってのが
解ってもらえればいい
松本と言い合いをしてると
斗真が優しく俺に手を添えた
斗「不安になりました?」
健「…そんなんじゃねー…よ…」
否定してみるけど斗真にはそんなのバレバレで…
もう…開き直るしかねーな…っ
健「じゃぁ…松本にはできないコト…シて?」
斗「え??」
耳元でそっと囁いてから
俺はバサッと服を脱ぎ捨てた