第63章 ウィスキーフロート
Toma side
まっすぐに俺を見つめていた健くんが
俺の耳元に唇を寄せてきて
健「松本たちに見せつけてやりたい」
俺の耳元で呟いた
そんなことしなくても…俺は健くんだけだけど…
健くんが俺の手を引っ張ってくるから
それに従って立ち上がって翔くんの隣に腰を下ろすと
潤「なんでこっち来んだよっ」
ぎゅっと翔くんに抱きついた潤が俺を睨んできた
健「俺がこっち行こうって言ったんだよ」
潤「だからなんのためにですかっ」
潤と健くんがまた言い合いしてるのを聞きながら
また健くんが翔くんたちにくっつきに行かないように片腕でしっかりと抱き寄せていると
それを潤がちょっと羨ましそうに見てきて
潤「翔くん…俺もぎゅってして?」
翔くんに甘えるように視線が翔くんに移った
翔くんはそれに顔を赤くして…
そんな二人を眺めていると
健「斗真も…俺だけ見てよ…」
いきなり健くんにキツく抱きつかれて
斗「んっ…健く,んっ…」
唇を塞がれた
小さく響いた水音に隣から翔くんの視線がささる
それが恥ずかしくて…
でも
健「んっ…んっ…斗真…っ」
健くんの甘い吐息混じりの声が聞こえると…
だんだん理性が負けてきて…
膝の上の健くんを抱き締めるように腕を回して
重なる唇の間に舌を差し込んだ