第63章 ウィスキーフロート
Toma side
今日はここに泊まることがわかっているから
気にせずどんどん酒が飲める
テーブルにはいくつも酒の空き缶が転がっていた
斗「デートとかする時間もないんだよね,だから家で会ってるよ」
既に割と酔ってる潤は缶ビール片手に
潤「でも家に篭ってヤってばっかは不健康だぞ?」
俺の話を聞きながらケラケラと笑ってる
斗「暇さえあればヤってる潤に言われたくねーよ!」
俺もこういう話ができるのは潤だけだから
盛り上がって楽しくて
でも突然潤が
潤「ちょっ,健くんっ,何してんですかっ」
慌てて立ち上がって行った
見るとテーブルの向こう側で
翔くんと健くんが何やらくっついてて…
…さっき俺以外とはダメって言ったのに…
そう思いながらも
突然潤たちがキスしたりしてて…
思わず苦笑が漏れた
でも
ずっと健くんは潤を押しのけるようにして
翔くんにぎゅっとくっついてる
さすがに…抱きつきすぎですよ…
それに
潤「翔くんは健くんがいいの!?」
健「当たり前だろっ…俺,お前より可愛いもんっ」
そんなこと言って…
そりゃ健くんは可愛いけど…
それは俺だけが知ってればいいのに…
寂しくなって
斗「健くん…」
そう声をかけると
思っていたより小さく低い声しか出なかった
健「あ…はい…」
呼ぶとすぐに健くんは気づいてくれて
俺の方を向いてくれた
斗「…こっち…どうぞ…」
隣に来て欲しくてポンポンとラグを叩きながら呼ぶと
密着するほどの距離で隣に健くんが腰をおろした