第63章 ウィスキーフロート
Ken side
もう付き合い始めて数か月たつのに
斗真は一向に敬語をやめてくれない
ま…そんな斗真が可愛いんだけど
やっぱり…付き合ってるなら
もっと気楽に接してほしいとは思う…
潤「だってよ,斗真?」
松本が面白がって斗真をいじる…
けど…そーゆーのはいらないんだよなぁ…
斗真を可愛がるのは俺だけでいいのっ
ちょっと不貞腐れてると
櫻井がふっと笑った
翔「潤だって,普段,俺を呼び捨てにすることはないだろ?」
その言葉に松本の耳が赤くなったのを俺は見逃さない
健「普段…ってことは…呼び捨てにする時もあるんだ?」
翔「え…」
そーゆーのもいいよなぁ…
いつもは敬語だけど
たまに命令されたり?
健「いついつ?エッチの時?」
面白がって躰は斗真の膝に預けたまま
頭だけ起こして櫻井に食いついた
頭の上では斗真が慌てて
櫻井は困った顔で俺と
照れて顔を隠してる松本を見比べていた
へぇ…松本も可愛いトコロあるじゃん…
健「なぁ櫻井,いつ?教えてよ~」
翔「いや…あの…」
櫻井を煽ると松本の顔が赤くなる
今までそんなに気にしてなかったけど
この二人も可愛いトコロあるよなぁ…
健「あれ,松本顔真っ赤だよ?」
慌ててビールを流し込む松本を揶揄うと
潤「よ,呼んでませんよっ…おい斗真!笑ってないで助けろよ!!」
斗真に八つ当たりを始めた
斗「いや…俺には…」
健「おい松本,斗真にキレんなよ」
俺が止める声も聞かず
2人は仲良さそうに喧嘩を始めた
もう!!斗真は俺のだって言ってんだろ!!!
いくら親友だからって
斗真と仲良くしてんのは
なんだか気に入らない
…俺ってこんな嫉妬するやつだっけ…?
斗真と付き合ってから
なんか…変だ…