第62章 カスミソウ
Jun side
「「ごちそーさまでしたっ」」
いっぱい用意した材料も
さすが男の子…
キレイになくなって
パチンと二つの可愛い手が合わさる音が響いた
潤「お粗末様でしたっ…ほら,手拭いて?」
濡れタオルを渡して
食器をキッチンに下げると
翔「潤,そろそろコイツら送ってくるわ」
翔くんが車の鍵を持って準備していた
潤「あ,うん,わかった,気を付けてね?」
そう翔くんに言うと
片足にドンっと陽虎が抱きついてきた
潤「どーした?」
その目線に合わせてしゃがみこむと
「かえりたくなーいっ!まだじゅんのしゅけとあそぶっ!」
ぎゅーっとしがみついてきた
「俺も遊びたいっ」
その二人を腕の中に抱き締めて
潤「また遊びにおいで?きっと家で父ちゃんたちお土産持って待ってるよ?」
そう言うとお土産の一言に惹かれたのか
「うん,また来るっ!」
最後は笑顔で翔くんと玄関を出ていった
それを見送ってから
キッチンの中の食器を洗って
翔くんが帰ってきたら晩酌出来るように
軽いツマミを作って
リビングも簡単に片付けた
“お疲れ様♡帰ってきたら飲もう♡”
翔くんにメールを送りながら
龍斗と陽虎と遊ぶのも楽しかったけど
翔くんが帰ってくるのが楽しみで
顔が緩むのをおさえられなかった