第62章 カスミソウ
Sho side
なんでわかるんだ…?
最近の子供はどんなものを見てるんだ…
そんなことを思いながら
真っ赤になっている可愛い潤をみていると
「じゃ,ぼくもちゅぅする~」
「あ,虎っずりぃっ…俺もっ!!」
言いながら潤の両側に抱き着いて
よじ登って…
「「ちゅっ…」」
潤の両側の頬に2人して唇を押し当てた
潤「…え…?」
翔「おまえらっ!!何してんだっ」
慌てて固まっている潤から2人を引き剥がす
「櫻ちゃんまたヤキモチやいてる~」
「やきもち…?」
「器がちぃせーぞっ」
翔「うるせーよっ…潤にさわんなっ」
「さくらちゃんこわいー」
今度は2人が俺によじ登って
「鬼退治~~!!」
「おに~~」
と…ひたすらポカポカ殴られた…
子供だけど…殴られれば…非常に痛い…
翔「このやろうっ!!おりゃっ」
そして…軽く投げ飛ばしても
投げ飛ばしても…
這い上がってくる…
ゾンビか…
「とらっ!いけ~~!!」
「まけないじょっ!!」
…やべぇ…俺…死ぬ…
潤「あ…えっと…そうだっ!!皆で夕飯作ろっ!!」
潤がそんな俺を見て
慌てて止めに入ってくれた
「夕飯??」
「ちゅくんの??ぼくたちも??」
潤「そうっ!!みんなで作って食べようと思って材料買ってあるからっ!!」
そう言ってまた俺に張り付いていた虎を抱き上げた
潤「準備するから…手を洗いにいこっか?」
にっこり笑いながら
2人を洗面所に連れて行ってくれる
俺はそれを見送って
そのままソファにへたり込んだ