第62章 カスミソウ

Sho side

潤が抱き着いてきて
単純な俺はすぐ気分が良くなる

…って言っても
本気で拗ねてたわけではないけどさ…

潤「…怒ってるの…?」

何も言わない俺に
困ったように眉をさげて見つめてくる

翔「そんなわけないだろ?」

笑ってみせると
潤はにっこり笑ってくれた

翔「でも…せっかくの休みに…悪かったなと思って…」

昨日だって遅くまで
ツアーの打ち合わせをしてたり

疲れてる中のつかの間のオフだったのに

大変なことを引き受けてしまって
巻き込んでしまって…

潤「翔くん…キスして…」

翔「え??」

俺がモヤモヤといろんなことを考えてると

潤が両手を頬に添えて俺の目線を自分に向けさせた

言われた通り
後頭部を支えて軽く触れるだけのキスをする

潤「ふふ…もっと…」

にっこりと…天使みたいな笑顔でオネダリ…

そんなことされたら止まらなくなる…

俺は潤をベッドに座らせて
上から覆いかぶさるように
唇を落とした

潤「んっ…」

薄く開いた隙を狙って
舌を滑り込ませる

潤「っ…ふ…ぁ…んっ…翔く…んんっ…」

潤がギュッと服を掴むのも構わず
舌で潤をしっかりと味わった

潤「っ…はぁっ…っ…激しすぎ…」

やっと唇を離すと
少し頬を膨らました潤が俺を見上げる

…押し倒したい…

衝動を必死に我慢して
潤をギュッと抱きしめた

翔「潤…ありがと…」

潤「ふふ…翔くん…大好き…」

抱きしめ合うと
疲れや不安やもやもやなんか
いっきに消えていく気がした

「こらーっ!!虎っ!!触んなよっ」

「だぁぁっ!!りゅーちゃんのばかぁ～～～!!!」

突然,リビングで二人が大声を上げた

翔「え…!?」

潤「はは…喧嘩してる?」

潤と顔を見合わせて苦笑して
軽く唇に触れてから
大急ぎでリビングに戻った