第62章 カスミソウ
Sho side
朝早く,預かった子供たちを連れて家に帰って来た
友達は俺が潤と一緒に住んでることまでは知らないから
送り迎えも俺がする
翔「ただいまーっ,ほら,入って?」
玄関を開けて子供たちを促すと
スタイリッシュなエプロンを付けた潤が出迎えてくれた
潤「おかえり,こんにちはっ」
潤の可愛い笑顔を見て固まる子供たち
…あれ…顔が濃すぎた?
実物カッコよすぎた…?
翔「おーい?どした??」
玄関で立ち止まる二人に後ろから声をかけると
「あーーーーっ!!!」
兄の龍ちゃんが大声を上げた
翔「な…なんだよ…!?」
「新妻だっ!!櫻ちゃんのニイヅマっ!虎っ!!スクープだっ」
「にいじゅまーー??くぷーぷ??」
2人のテンションに
今度は俺達が固まる番だった
「松潤っ!!本物~~?新妻?かっくいーね!」
「まちゅじゅん…にいじゅまっ!かっくいー!!」
2人は潤にぎゅうぅっと抱き着く
潤に飛びかかるように戯れる龍と虎
…こいつら…侮れねぇ…
翔「だぁっ!!お前らいっかい離れろっ!!」
潤から無理矢理引き剥がし
玄関に立たせた
翔「きょーつけっ!!まず,人の家に入ったらお邪魔しますっ!!」
「「おじゃましま~す」」
翔「んで,初めての人に会ったら,こんにちはっ!」
「「こんにちわー!!」」
きちんと言われた通りに復唱する二人
翔「よしっ!!OK!!よくできました~!!」
頭をガシガシと撫でると
2人は嬉しそうに嫌がった
「櫻ちゃんの奥さんでしょ??松潤っ」
翔「こら,松潤は龍より年上なんだから…松にぃ…じゃ…違うか…う~~ん…」
真剣に考え込む俺に
潤がクスクス笑いながら
虎を抱き上げた
潤「じゃぁ…じゅんのすけくんって呼んで♡」
言いながら抱っこしたまま虎をリビングに連れて行った
誰だよ…じゅんのすけ…
「櫻ちゃん,松潤とデキてるの,内緒にしといてやるよっ!!いい奥さんじゃんっ」
俺の背中をぽんと叩いて
龍もリビングに走っていった
…最近の7歳…こえぇ…
「はいっ龍斗(りゅうと)7歳ですっ」
「あぃっ!陽虎(はると)5歳ですっ」
リビングではソファで
じゅんのすけと龍と虎が
すでに仲良く戯れていた
むー…俺の潤が…
今日一日,どうやって虎と龍から潤を守るか
そんな心配をするはめになった