第62章 カスミソウ
Jun side
潤「子供?」
ベッドの中で後ろから翔くんに抱き締められているから
顔だけで振り返ると
潤「んっ…」
ちゅっと唇にキスが落ちてきた
翔「うん…来週のオフが重なってる日なんだけど…」
突然翔くんに「お願いがある」と言われて
その内容を聞くと
翔くんの大学時代の友達が
夫婦で用事ができてしまって
その日だけ子供を預かってほしいと言われた…ということだった
平日だから他の友達は仕事の人ばっかりで
でも偶然翔くんがオフだったから頼まれた…と
潤「いいよ?」
くるっと腕の中で向きを変えて
翔くんに抱きつきながら言うと
翔「ありがとう」
翔くんもぎゅっと抱き締めてくれた
潤「男の子の兄弟だっけ?外とか連れて行ってやれないのは申し訳ないけどね…」
来るのは五歳と七歳の兄弟らしい
遊びたいヤンチャなときに
家の中だけになっちゃうね…と翔くんを見上げると
翔「そこはわかってくれてるからさ…仕方ないよ」
翔くんの手が俺の頬を包んで唇がまた重なる
潤「んぅっ…んっ…ん…ちょ,もう無理…っ」
するりと服の裾から入ってきそうな手を止めると
翔「わかってるよ…」
言いながら…背中をつぅっと撫でられる
潤「わかってないし…っ」
熱くなる躰を捩って逃れながら
子供と翔くんと過ごす日を思い浮かべてみた
子供は好きだから楽しみで…
ご飯は何にしようかな…なんて考えながらその日を待った