第8章 マリーゴールド
Sho side
俺は…
こんなに心が狭かったかな…
たかがメールが返ってこなくて
智くんと仲良く話してたからって…
なんでこんなイライラするんだ…?
せっかく潤が来たのに
ろくに会話もせずに
楽屋に戻ってきた
まぁ…もともと俺と潤は
そんなにベタベタしてるような
関係性じゃないし
だから人目のあるところで
仲良く”おしゃべり”をすることはない
というか,できないんだけど…
でも,ちょっとあからさまに避けすぎたか…
翔「…はぁ…」
智「あれ?…松潤に会わなかった?」
溜息をつきつつ楽屋を開けると
智くんが声をかけてくる
翔「ん…会ったよ」
なんか今は智くんの口から
潤の名前を聞くのも…
ちょっと嫌…
智くんは悪くないんだけどさ…
智くんは潤を可愛がってるから
俺よりいいのかな…
なんて思う時がある
優しいし…
俺より心広いし…
雅「翔ちゃん顔怖いよ?」
雅紀に声をかけられて
鏡を見て見たら
たしかにひどい顔
翔「ひどいな…」
思わず呟いて笑ってしまった
雅「大丈夫,イケメンではあるから」
そんなこと言う雅紀に
少しだけ気分がまぎれた