第8章 マリーゴールド
Jun side
リーダーとデートスポットに夢中になってるうちに
気付いたら後ろでニノと相葉さんが騒いでて
…あれ?
翔くんの声が聞こえないコトに今更気付く
潤「翔くんは…?」
誰ともなしに声を掛けると
和「翔さん?…さあ?」
雅「トイレかどっかじゃない?」
そう言えば見てないねーって
大した気にした様子でもなくて
潤「リーダー,知ってる?」
隣のリーダーに聞いても
智「来てすぐにどっか行ったの見たけど…」
わからない,っていう返事に
潤「俺探してこようかな」
ソファから立ち上がると
雅「きっとすぐ戻ってくるよ」
そんな不安そうな顔しなくても…って
相葉さんの引き止めるような言葉に
なんとなく行きずらくなって
連絡だけでもしてみようと
カバンから携帯を取り出すと
[今日終わったら飯でも行く?]と
さっきのやり取りに返信があったコトに気付いた
潤「気付かなかった…」
呟いた言葉に
智「どーしたの?」
リーダーが反応して
心配そうに聞いてくるけど
それどころじゃなくて
潤「トイレも行きたいし…やっぱりついでに探してくる」
携帯を握りしめて楽屋を出た
潤「あっ…翔くん!」
探しながら局内を歩いていると
自販機の横のベンチに腰掛けた翔くんがいて
でも
翔「買い物?…俺先戻ってるから
お前も早く戻れよ」
チラリと俺を見ただけで
すぐに戻っていってしまった