第8章 マリーゴールド
Sho side
いつも通り余裕をもって家を出た
でも時間帯がいつもと違うからか
道路が混んでいて車が動かない
「余裕もって出てもらって良かったですよ」
マネージャーが「櫻井さんで良かった」と安心してる
他のメンバーは大丈夫かな?と
携帯を手に取った時
潤から〔まだ?〕とメールが来た
嬉しくて思わずにやけるのを一生懸命我慢して返信すると
〔気を付けてね〕とすぐに返ってきた
〔ありがと
今日終わったら飯でも行く?〕
楽屋ではなかなかできない相談だから…と
もう見えてきたテレビ局を確認してメールを送った
「お疲れ様です,到着しました」
マネージャーの声に顔をあげて車を降りる
さっきまですぐに返ってきたメールが途絶えていた
何かあったかな?と思いながら
楽屋に向かうと
ドアを開ける前から
楽しそうな話し声が聞こえてくる
潤「ココ!夜景が綺麗なんだって!
友達が行ったことあるらしいんだよねー」
智「松潤も彼女と行けば?」
彼女…?とその言葉に反応しながら
ドアを開けて声をかけるけど
潤と目があったのは一瞬で
すぐに智くんとの会話に
夢中になっていた
いつもなら楽屋で2人きりになるのは
俺と潤で…だから…
道が混んでなければ
そこに座ってるのは
俺だったはずで…
…ってそれは…いいんだけどさ…
…俺のメールの返信は?
というか…デートしたいの?
そんな人の多い所で?…誰と…?
渋滞のせいで
いろんなことが面白くなくなって
楽しそうな2人をそのままに
無言で楽屋を出た