第61章 ミラク
Masaki side
昌宏さんがトイレに行くのが見えて
なんとなく元気なさそうに見えてたのと…
二人になれるチャンス♪と追いかけると
突然トイレの個室に引っ張られて
キスをされて…キツく抱き締められて…
だから俺もぎゅっと昌宏さんの背中に腕を回した
雅「昌宏さん…?なんかあった?」
そう聞くと
昌「いや?なんもねーよ…」
余計に強く抱き締められて
昌「好きだ…雅紀…」
耳元で囁かれる声に
ちょっと躰が熱くなりそうになるのを堪えて
雅「俺も…昌宏さんが好き…」
俺からもう一度キスを軽くしてから離れた
みんなのところに戻ると
メドレーの練習をしている長野くんがいて
雅「進んでます?」
言いながら近づいて
雅「長野くん,なんかお洒落なレストラン紹介してくださいよ♪」
今思い立ったことだけど
今度昌宏さんと行けたらいいなと思って聞いてみた
「お洒落な?何,彼女とでも行くの?」
雅「んふふ…そこは秘密でっ♪」
「デートならココ…雰囲気よかったよ」
すぐに携帯を開いて
その店の画像と共に教えてくれる店を
俺も自分の携帯にメモを取った
いくつか店を聞いて
どれも写真で見た感じほんとにお洒落で
雅「ありがとうございますっ♪」
昌宏さんとこんなとこでディナー…を想像すると幸せで
思わず長野くんに抱きつくと
「わっ…お前彼女に怒られるぞ」
笑いながら躰を引き離された