第61章 ミラク
Masahiro side
雅「ありがとうございますっ♪」
いきなり雅紀が長野くんに抱き着いたのが目に飛び込んできた
…油断してた…
さっき追いかけてきたから
それで許してやろうと思っていたのに…
今度は長野くん?
しかも…ナニ自分から抱き着いてんだよ…
「あっ,先輩っズルイ~~」
調子にのってまた伊野尾が雅紀に抱き着いて
「ちょっと!伊野尾は違うグループだろ??」
知念まで雅紀に引っ付いて伊野尾と取り合ってるし…
「なんやー…おまえらまーくんから離れろやっ」
「まーくんって可愛いっすね…俺も呼んでいいですか??」
どんどん雅紀の周りに人が集まってくる…
普段人見知りだけど
一度打ち解けると
優しい雅紀に…皆が夢中になる…
雅「あっ…そーだ!!みんなで写真撮ろうよっ…ね?」
言いながら携帯を取り出すと
グループ以外のメンツまで集まってきた
雅「ちょっとー…ギンギラチームだけで撮りたいのに~」
「硬い事言わないでくださいよっ」
雅「おまえっ…先輩を押しのけてんじゃないよっ…失礼だろっ」
端に追いやられた長野くんを引っ張って
後ろから抱き着きながら真ん中に引き寄せた
潤「それ…さ…誰が撮るの?」
雅「あっ…そーだよっ…集まっておいて撮る人居ないじゃんっ」
「先輩バカですね~」
雅「うるせ―っ,お前撮れっ」
「嫌ですよ~」
いつもなら微笑ましい光景…
そう見れるのかもしれないけど…
なんか…今日はイライラが止まらない…
智「松にぃ…どこ行くの?」
無言で立ち上がる俺に気づくのは
雅紀じゃなくて大野…
昌「煙草…」
それだけ言って部屋を後にした