第8章 マリーゴールド
Jun side
潤「おはよー」
楽屋のドアを開けると
いつもいるはずの翔くんがいなくて
ちょっと淋しく思いつつ
誰もいない楽屋に挨拶したコトに
少し恥ずかしくなりながら足を踏み入れた
智「松潤おはよ。…あれ?1人?」
雑誌を捲っているとリーダーが入ってきて
潤「リーダーおはよ!早いね?」
智「ピンの仕事が早く終わって…」
眠いー…なんてあくびをして
俺が座ってるソファの隣が沈んだ
智「何見てんの?」
横から雑誌を覗き込んできたリーダーと
ちょうど開いていた
デートスポットの特集記事を見ながら
翔くんにこっそり[まだ着かないの?]と
メッセージを送れば
[道路混んでるからもう少しかな]ってすぐに
返信があって
何かあった訳じゃないことに安心して
[気を付けてね]とだけ返して
携帯をカバンの中に仕舞い込んで
リーダーとの話に夢中になった
潤「ココ!夜景が綺麗なんだって!
友達が行ったことあるらしいんだよねー」
智「松潤も彼女と行けば?」
有名デートスポットのページを見ながら
盛り上がって話していると
翔「おはよう」
翔くんの声が聞こえて
潤「翔くんおはようっ」
一旦手を止めて挨拶を返すけど
智「おはよー。ココもお洒落じゃん,松潤っぽい」
そのリーダーの声に
すぐ雑誌に視線を戻した