第59章 スイカズラ
Jun side
無理矢理抱くことだってできたはず…
でも翔くんはずっと待ってくれてた…
そしてずっと隣で支えてくれてた…
だからきっと今しっかりここで立ってられるんだと思う…
潤「俺も…あいしてる…」
そう言って翔くんの首に腕を回して
軽く唇を重ねてから
まっすぐに視線をあわせた
昨日は盛り上がりと…ゲームに負けたくない気持ちと…お酒の力があったことは否定できないから…
ちゃんと素の俺で…翔くんに抱かれたい
お題なんて関係なく
今までの俺たちみたいに…
そして…お酒が入ってなくても
怖くなくちゃんとできるのか…確かめたい気持ちもある
潤「翔くん…」
やっぱり改めて言うのは照れくさいけど
小さく呼びかけると
翔「ん?」
視線を外さないまま答えてくれた
潤「…抱いて…?お酒とか…ゲームとか関係なく…一つになりたい…」
しっかりと伝えきると
ぎゅっと躰を引き寄せられて
翔「うん…俺も…ちゃんと潤を感じたい…」
耳元で声が聞こえてから
体勢を変えられて
ふわっと抱きあげられた
潤「わっ…歩けるよっ…」
急に高くあがった躰にびっくりして
翔くんに抱きつきながら言うと
翔「いいから…ちゃんと掴まってて?」
まるで存在を確かめるように
躰に強く引き寄せられたから
おとなしく翔くんの胸に顔を預けた