第59章 スイカズラ
Jun side
…ん…じゅーん…起きて…?
気持ちよく寝てるのに躰を揺らされて…
潤「んー…眠い…」
その手を振り払おうと躰を動かすと
躰が重怠い…のに…スッキリしている…
なんかしたっけ…と寝る前の記憶を辿るのと同時に
翔「みんなもう起きてるよ?」
翔くんの声が聞こえて
潤「…っ」
慌てて躰の上にあったタオルケットを頭まで引っ張った
雅「潤ちゃん朝は弱いからね~」
ケラケラと笑う相葉さんの声が聞こえるけど…そうじゃない…目はもう覚めた…
でも…みんな起きてるなら…起きなきゃならないし…
潤「んー……っ」
恥ずかしさを誤魔化すように
タオルケットの下で目を擦って
一気に起き上がる
昌「おはよ」
智「松潤おはよー」
けど…やっぱりみんなの顔を直視なんてできない…
潤「…ぉはょござぃます…」
それだけ言ってキッチンに逃げ込んだ
コーヒーを煎れていると
翔「手伝うよ」
翔くんが入ってきて
後ろからふわっと翔くんの手が回った
翔「躰…大丈夫?」
すぐに離れて砂糖とミルクを
棚から出してくれながら顔を覗き込まれた
その顔が…優しくて…
だからみんなの前でシてしまったのは恥ずかしいけど…
翔くんとやっと繋がれた嬉しさがこみ上げてきた
潤「ちょっと怠いけど…でも…怖くなかった…嬉しかった…」
ぎゅっと抱きついて
潤「翔くん…すきだよ…」
全部…やっと元通りになれた幸せを噛み締めた