第59章 スイカズラ
Sho side
智「ぉっ,カズ…寝るなよっ?」
和「んー…」
昌「雅紀,大丈夫か?」
雅「ん…大丈夫…潤ちゃん寝ちゃった…?」
皆の声で快感と感動に沈みそうになっていた意識が戻って来た
翔「あ…うん…寝ちゃった…」
いつの間にか脱ぎ捨てて散乱していた服をとりあえず潤の上にかけた
翔「シャワー…順番に使ってください…」
なんか…今更ながら恥ずかしくて
皆の事を直視しずらい…
昌「じゃ…俺達先に借りるか…」
雅「うんっ…お先にっ」
2人が服を羽織って立ち上がる
翔「あ…あの…皆,ありがと…」
改まったら言えない気がして
追いかけるように御礼を言った
雅「ん?何が…?」
翔「え…いや…ぁの…今日…」
改めて何が…って言われると恥ずかしい…
昌「ふっ…言い出した本人忘れてるから,気にすんな…楽しかったな?」
松岡くんがハテナの浮かぶ雅紀の腰を抱いてバスルームへ消えて行った
智「良かったじゃん…心配するようなこと,無くて…」
智くんがニノに服を着せながらふわっと笑ってくれた
翔「ん…皆のおかげだと思うよ」
智「ふふっ…こっちも皆のおかげでカズが可愛かったから全然OK」
智くんが嬉しそうに笑ってくれるから
なんだか安心した
翔「ニノには改めて御礼しないと…ホントは嫌がってたよね…」
和「…いいですよ…別に」
智くんの躰に顔を埋めたまま
ニノの声だけが聞こえてきた
翔「あ,起きてたんだ…」
和「2人がもとに戻ったならそれでいいから…」
こっちを向いてはくれないけど
代わりに智くんが柔らかく笑っていてくれて
2人の気持ちが嬉しかった
翔「ありがと…」
雅紀達と入れ替わりで
智くんがニノを抱き上げてバスルームに向かった
雅「良かったね,翔ちゃんっ」
お湯で濡らしたタオルを持ってきてくれて
雅紀の爽やかな笑顔が眩しかった
翔「ありがと…」
御礼を言いかけると松岡くんがにやりと笑って…
昌「こーゆーのもたまには悪くないな…」
雅紀の耳元で囁いた
雅「だよねっ!!またやろっ!!」
雅紀はいっそうまばゆい笑顔で
嬉しそうにはしゃいで
昌「おまえ,いつもより感じてただろ?」
雅「えー?昌宏さんだって~」
翔「あの…勘弁してください…」
盛り上がる二人に
俺の声は届いてなかった