第58章 ストック
Sho side
俺は別に…どうしても潤とセックスがしたいわけじゃない…
と…思う
そりゃしたいけど…
躰はもれなく反応するけど…
でも…
だからと言って…無理矢理するのは
違うと思うし
和「まだ拒否されそうで怖い…?」
翔「…それもある…し…怖がらせたくはない…」
辛い思いをしてるのは潤だから
俺がそれを煽るわけにはいかないんだ…
昌「でも…踏み出さなきゃ進まねーこともあるんじゃねぇの?」
雅「それにさっ…もしかしたら潤ちゃんも…待ってるかもしれないよ??」
和「それは…そうかも…今更自分から…抱いて?って言いずらいのはあるかもね…」
雅「ほらっ!だから!ね?軽いノリの方が…翔ちゃんもやりやすいでしょ?」
雅紀が子供みたいに無垢な笑顔を俺に向ける…
…いや…言ってる内容は…誰よりもハードなんだけど…
雅「皆でスれば,怖くないっ!」
なんか…それ違う…
和「…俺は見学…」
雅「ニノちゃんは潤ちゃんの事が心配じゃないの!?」
和「っ…心配だよっ」
雅「だったら…ね?」
雅紀は決してふざけてるわけではなくて…真剣に俺達の事を考えてくれてる…
それはわかるし…
俺は一人で踏ん切りがつかないでいるのも事実だった
昌「松本が…怖がったり嫌がったりしたらすぐやめるってことにしたら…?」
あぁ…それなら少しは安心かも…?
雅「そうだねっ…うん…松潤が怖くなっちゃったら絶対やめるっ!!それならいいでしょ?ニノちゃん??」
和「俺の拒否権は…どーせないんでしょ…」
雅「やったぁ!決まりっ…よしっ…準備しなきゃね…」
雅紀は早速スケジュール帳を引っ張り出して来た
翔「いや…でも…ニノが嫌なら…やっぱり…」
和「…いいですよ…それがホントに2人のためなら……というか,智に話したら…喜んでのってきそうだし…そしたら…俺に止められないし…」
ブツブツと自分に言い聞かせるように呟くニノの耳は真っ赤だった
翔「ニノ…ごめん…ありがと…」
思わず抱きしめると
雅「あーっ…ズルイっ…俺もっ」
言いながら雅紀が俺とニノごと抱きしめてきて…
和「っ苦しいわバカっ…」
翔「あつーいっ…」
そのまま3人でラグの上に
もみくちゃになった
昌「おまえらそれ…写真撮ってばらまくぞ?」
松岡くんのドスの効いた一声に
俺たちは並んで正座した