第58章 ストック
Sho side
雅「ひゃぁぁぁ~…」
俺の話を聞いていた雅紀が
突然素っ頓狂な声をあげた
翔「な…なに…?」
雅「むりむりむりっ…松にぃだったら絶対無理!!」
昌「あ?おまえなぁっ…」
隣にいた松岡くんが
雅紀にヘッドロックをかけた
雅「あぅっ…だって~…無理でしょ?その状況で…我慢するとか…」
昌「………無理だな」
雅「ほらぁ…」
目の前で繰り広げられるイチャイチャを俺は苦笑しながら見てるしかなかった
和「でもさ…現実問題…こうなっちゃうと…なかなか先に進めないんじゃない…?」
一緒に雅紀と松岡くんの家に遊びに来ていたニノが初めて口を開いた
雅「そうだよね~…松潤はずっと怖いことに変わりないわけだし…」
雅紀は松岡くんの腕の中でしゅんとしてしまって
それを後ろから松岡くんが柔らかく抱きしめた
落ち込んだら抱きしめる
寂しくなったら躰を重ねる
愛を確かめ合うために交わる
当たり前だったことなのに
今はそれがすごく遠い気がした
翔「ま…でも…時間の問題でしょ…正直…こんな短期間でここまで回復すると思ってなかったしね…」
潤も…早く元通りに戻りたいとは思ってくれてる…
焦る必要はない…
和「何か…イイきっかけがあるといいけどね…」
昌「押し倒したら?何も考えず…」
和「それが出来てたら…この人こんなに耐え忍んでないですよ…?」
耐え忍んで…って…
まぁ…たしかに…
潤に見つからないように一人で処理するにはやっぱり限界があるから…
なんとか熱を収めようと毎日必死ではあるけど…
雅「翔ちゃん…とりあえず…手伝おうか??」
翔「おまえ…松岡くんの前でナニ言ってんの!?」
昌「櫻井…イイ度胸だ…」
翔「違う違う違うっ!!!」
こうやって皆に話を聞いてもらうだけでも…十分気晴らしになる…
有り難い存在…
翔「ニノっ…ヘルプっ」
和「がんばれ~」
…前言撤回…