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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Sho side

撮影は滞りなく終わって
ちょうど5人そろってるから…と
そのままツアーの打ち合わせも簡単にして

家路についたのは夜9時を回った頃だった

翔「どーする…?遅いし…なんか食べて行く?」

車を運転しながら助手席の潤に投げかけると

潤「あ…いや…なんでもよければ作るよ」

少ししどろもどろにそう答えた

翔「でも…遅いし…疲れてるだろ?」

潤「大丈夫,大丈夫っ」

笑って答えてるけど…
チラッと覗いたその笑顔は
少し硬い気がした

でも逆に疲れてるから早く帰りたいのかもしれないし…

無理に言うのはやめて
家に帰ることにした



翔「ただいまー」

潤「あ…おかえり,翔くんっ」

潤が先に玄関にあがって振り向いた

翔「潤も…おかえり」

潤「た…ただいまっ」

照れくさそうに答えて…
そのまま玄関から動かない

ジッと俺を見たままだった

翔「どうした…?」

潤「え…えっと…あの…」

翔「腹減ったね…作るの面倒だったら出前とかでもいいよ?」

潤「う…ん…」

どんどん声が小さくなって
顔も俯き加減になっていく

でも玄関から動かない…

翔「潤…?とりあえず…部屋,行こうよ?」

何かあったのか…?
また何か思い出したのか…
それとも…

潤の不安そうな顔を見てると
俺まで不安になってくる…

でもそんなんじゃダメだから…

不安を悟られないように
精一杯優しく笑って

潤をリビングへ促した

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