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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Jun side

一歩進もうって決めたものの…

自分の反応がわからないから不安もあって…

あとよく考えてみたら
今更“キスしよう”って改まって言うのも…
なんだか恥ずかしい…


翔「潤…?どうした…?」

一緒にリビングに入ってソファに並んで座って
翔くんが俯く俺を覗き込んでくる

玄関で“おかえりのキス”を逃したから
余計にどうしたらいいのかわかんなくなって

翔「具合悪い?」

翔「疲れた?」

気遣ってくれる翔くんの質問に
首を振るしかできない

でも…このままじゃ…また進めないから…

潤「あ…あのっ…おかえりっ」

もう一度…やり直してみた

翔「た…ただいま?」

疑問を浮かべて見てくる翔くんを見つめ返して…

ぐっと距離を縮めた

翔「潤…?」

潤「えっと……あの…おかえりのちゅー…」

翔くんのシャツをきゅっと掴んで
顔が熱くなってるのを自分の中で誤魔化す

翔「え…?」

目の前の翔くんの瞳が見開かれて…

潤「だから…ちゅー…してほしい…の…」

恥ずかしくて消えそうな声で言うと

翔「…いいの…?」

翔くんからも小さな声が返ってきた

潤「わかんないけどっ…ちゃんと…元通りになりたい…」

なぜかこみ上げてくる涙を堪えながら言うと

翔くんの手のひらが俺の頬を包んで…

ゆっくりと唇が重なった

潤「ん……」

直前までしっかり翔くんを見ていたからか…

一瞬…躰に力が入ったけどすぐに抜けて…

すぐに離れそうになった唇に
自分からもう一度重ね直した
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