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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Sho side

思い出したよ…と
綺麗な滴を零しながら俺に言う

指輪を差し出して
傍に居たいと言ってくれる

俺は涙が止まらなくて
その場に泣き崩れそうなのを必死で耐えた

翔「当たり前だろ…?どんな時も傍に居る…ずっと一緒にいようって…ここで潤に誓ったんだよ…」

潤「うん…ちゃんと…覚えてる…」

潤がそう言って笑った

本当に…思い出したの?
こんなあっさり…思い出してくれたの?

頭の中は嬉しいのと不思議なのと信じがたいのと…大混乱だった

でも…いいんだ…なんでも…

今,目の前にいる潤が俺を選んで
俺の傍に居たいって言ってくれてることが…事実だから…

自分の首からもネックレスを外して指輪を抜いて潤の手にのせた

そして,潤の指輪を手に取った

翔「これから先,どんなことがあったって…潤の傍を離れたりしない…だから………俺の傍に居てください…」

最後は…いまいち言葉にならなかったかもしれない…

涙で上手く喋れなかった

だって…まさか…
潤のナカから俺が消えるなんて…
そんなこと想定してなかった

でも…それでも
潤は俺のところに戻ってきてくれた

それだけで…十分…
これ以上望むことなんてないよ…

涙で潤の手が良く見えなかった

でも,引き寄せられるように
潤の左手の薬指に
すんなり指輪を嵌めることができた

潤も俺の指に指輪を嵌めてくれて

翔「…抱きしめていい…?」

そう聞くと,小さく頷いてくれた

だから…ゆっくり…
ちゃんと顔を見ながら
手を繋いで…
その躰を腕の中に収めた

天井のステンドグラスからは
あの時と同じように
キラキラと輝く温もりが差し込んで
俺達を照らしてくれた

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