第58章 ストック
Jun side
松本くん…
松本くん…
真っ暗な中で聞きたくない声が聞こえる…
その人が誰なのか…
俺とどういう関係なのか…
全然わからないけど…
その声は俺に恐怖を運んでくる
潤「…っっ」
それから逃げるように飛び起きると
雅「あ…松潤起きた?おはよう」
窓からは明るい光が入ってきていて…
潤「あさ…?」
辺りを見回しながら自分の躰に触れると
汗をびっしょりかいていた
和「うん…朝だよ…」
智「松潤も食べない?おいしいよ?」
ニノと大野さんの声もして
大野さんは俺に朝ごはんを勧めてくる
でも
潤「あ…や…大丈夫…」
その二人の顔を見た途端に
昨日のDVDの映像が蘇ってきて俯いてしまった
そのとき携帯が鳴って
ディスプレイを見ると…生田斗真
久しぶりに見る名前に
自分の部屋に移動してから電話に出た
潤「もしもし…」
斗『あ…潤?今日仕事?』
潤「マネージャーが数日オフくれたから…今日は家にいるよ」
斗『じゃあ見舞いに後で行くわ』
誰かが知らせてくれたのか…
斗真は事故のことを知ってる様子だった
潤「あ…」
斗『ん?』
潤「俺が…行ってもいい…?ちょっと聞きたいことがあるんだ…」
ジュニアの頃から仲良くしてる斗真なら…
もしかしたら知ってるんじゃないかと思った
人と触れあえない理由も…あの声のことも…
斗『いいけど…あ,じゃあ後で潤の家まで迎えに行くから!』
そう言って電話は切れた
リビングに戻って
昼間ちょっと出かけるとだけ伝えて
シャワーを浴びて準備をした