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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Sho side

一人で帰る勇気がなくて
途中,智くんと待ち合わせをして家に帰った

自分の家なのに
大切な家なのに

足を踏み入れるのが怖かった

潤はソファに座って
雑誌を読んでいたみたいで

俺達が帰って来た声に振り向いてくれた

でも一瞬絡んだ視線はすぐに逸らされたけど

和「翔くん,夕飯ね…潤くんパスタ作ってくれたよ?腕は落ちてないね~マジ旨いよ?」

ニノが俺の視界にわざと入ってきて
明るく言ってくれたり

智「おぉ…くいたい…腹減った…」

和「手を洗ってきなさい,手をっ」

智くんとニノのホッとするやり取りが目の前で繰り広げられるから

2人きりの時より
辛い時間は少なく感じた



夕飯を食べてツアーの話を聞いたり
仕事の残りを片づけていると

明るい空気と共に雅紀も帰ってきて

完全に嵐の合宿になった

雅「ねぇねぇ,久しぶりにさ昔のライブとか見ようよっ」

雅紀の発案で過去のライブDVDを見ながら昔話に花を咲かせた

潤「あれ…?これ知ってる…ココでさ相葉さんこけたよね??」

雅「ちょっとっ潤ちゃんっそんなことばっかり思い出さないでよっ」

ライブだったのがよかったのか…
一番率先して話をしていたのは潤だった

自分の演出の大変だったこと

スタッフと揉めたこと

メンバーが怪我したこと

潤が次々とエピソードを語る

3人はそれをうんうん…と
記憶を引き出しながら聞いてくれて

俺は呆然とそれを見ていた

智「すげーな…俺が覚えてない事まで覚えてんじゃん」

和「あなたは寝てたんでしょ?」

雅「あ,じゃぁさ…こっちは~??」

雅紀が次々に取り替えるDVDを
皆も潤も楽しそうに見ていた

時折,3人と視線が絡む

潤の事と同じくらい俺を心配してくれる

大丈夫…と頷いてくれて
俺はまた泣きだしそうなのを堪えていた

和「あ…待った…これ…」

雅「ん…?」

和「止めて…っ」

潤「なんで?いいじゃん,この後の演出が大変だったんだよ?」

智「…あ…」

画面の中で智くんとニノが肩を組んでゆっくりと近づいていく

画面の中で二人が重なって画面が暗くなった

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