第58章 ストック
Jun side
潤「ん……っ」
微かな明かりを感じて目を開けると
潤「あれ……」
移動した記憶はないのに
なぜか寝室のベッドの上で寝ていた
翔くんが…運んでくれた……?
…なんで…?
すき…だから…?
ベッドに座ったまま躰が震えてきて
ぎゅっと自分の腕を抱き締めた
少し落ち着いてからゆっくりと起き上がって
翔くんに…ここを出ると伝えなきゃ…とリビングに行くと
和「あ…潤くん…おはようございます…」
なんでかニノがいた
その隣には目を赤くした翔くんがいて
でも翔くんがこっちを見ることはなかった
そのことに…ちょっとほっとしてしまう自分がいた…
潤「ぉはよ……あの…翔くん…」
面と向かい合う勇気はなくて…
ちょっと離れたとこに立ったまま声をかけると
翔「…ん?」
小さく返事が返ってきた
その声は…力が全くなくて…
翔くんを傷つけてしまったことを…実感した…
潤「あの…俺…しばらく…ホテルで暮らそうかと思って……昨日は…ごめんなさい…でも…やっぱり……っ…」
そこまで言って
どうしていいかわからなくて…言葉に詰まっていると
和「やっぱり…怖い…ですか?」
壁に凭れていたニノに優しく聞かれて…
潤「ごめんなさい……」
謝るしかできなかった