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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Jun side

冷蔵庫の中にあったものを見て…

オムライスにしようと野菜を切りながら

…自分の躰のおかしな反応を考えてしまう…

病院で目が覚めて…

あれからずっと触られるのも

突然近づかれてるのさえも怖いときがある…

別にメンバーとか…周りにいる人が怖いわけじゃない…

なのに…躰はそれを拒否する…

そんなことを考えていたからか
若干卵に焼き目がついてしまったけど

一応カタチにはなった

潤「よかった…」

料理は“昔”はやっていたはずだから…
“今”もやっていたのかわからなかったけど…

躰が覚えていてくれたみたいでほっと息を吐いた



翔「ん…おいしいよ…っ」

向かい合って座った翔くんがオムライスを食べて

瞳を潤ませながらそう言ってくれた

潤「そんなに喜んでくれて嬉しいよ…」

そう言うと嬉しそうに笑ってくれて…

なんだか…今朝とかよりも
空気が軽くなったような気がした

だから…

ずっと気になっていたことが聞きたくて…

潤「あのさ…俺…わかんなくて…聞いてもいい…?」

小さく問いかけてみると

翔「ん?どうした?」

翔くんが顔をあげて…視線が絡んだ…

その視線から思わず逃れてしまったけど

視界に翔くんの顔は映しながら

潤「なんで…俺たちって一緒に住んでるの…?」

一息に言い切ると

翔くんの瞳が見開かれて

直後にぎゅぅっとテーブルの上の手を握り締めるのが目に入った
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