第58章 ストック
Jun side
目が覚めたらもう夕方で…
夕飯は出前を取ってお風呂に入ると
翔「疲れただろ?明日は事務所に行かなきゃならないし…今日はゆっくり寝よう…?」
そう言って翔くんに寝室に連れていかれた
“俺の部屋”も“翔くんの部屋”もあるのに
なぜか“寝室”は別にあった
潤「…おやすみなさい…」
ソファで寝るから…と翔くんはベッドを譲ってくれて
その言葉に甘えて布団に潜ると
考えたいこともいっぱいあるのに
躰が限界で…すぐに眠ってしまった
「おはようございます…体調大丈夫ですか?」
翔くんが連れてきてくれた事務所は
ようやく俺にとって知っている場所だった
潤「おはよう…ん,迷惑かけてごめんね…」
記憶がないと言われても…それさえもよくわからないけど…
多分…仕事とかいろいろ支障が出てるんだと思う…
「いえ…あの…それで…コレなんですけど…」
そう言ってマネージャーが渡してきた資料は
今年予定されているツアーのもので…
潤「あ……ここさ…こっちの方がいいと思うんだよね…」
パラパラと捲ると
思い出す…というほどハッキリしたものじゃないけど
感覚が戻ってくるかんじがあった
「えっ?思い出した…んですか?」
びっくりしたように見てくるマネージャー
潤「なんとなく…わかる…」
そう言うとちょっとマネージャーの顔が
ほっとしたようなものに変わった
俺も…嵐の仕事ができる自分に…ちょっとだけ安心した…