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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第58章 ストック


Jun side

翔「荷物…俺持つよ?」

昨日はあのままずっと寝ていたみたいで…

目が覚めると午後には退院の許可が出た

潤「あ…ありがとう…わざわざごめんね…?」

退院に付き添ってくれるという翔くんに
そう言いながら荷物を渡すと

翔「気にしなくていいよ…歩ける?」

悲しそうな顔をされた

潤「ん…大丈夫…」

病室に来てくれていた先生にお礼を言って

立ち上がろうとすると

支えてくれようとしたのか

翔くんの手が伸びてきた

でも…やっぱりそれが怖い……

一晩経っても変わることは何もなかった…

その手から逃げるように躰をずらしてしまって…

翔「…ごめん…ゆっくりでいいから…」

また翔くんが傷ついた瞳をした…

潤「……ごめんなさい…」

大切なメンバーに…
そんな顔してほしくないのに…

させてるのは俺で…

でも…
どうやら事故のせいで混乱しているらしく…
モヤで覆われたような思考も

人を拒否する躰も

自分ではどうにもできない…


ゆっくりと駐車場に行って

翔くんの車で家まで連れていってもらう

でも

潤「ねえ…俺の家ってこっちだっけ…?」

見覚えのない景色に戸惑って

赤信号で止まったときに聞くと

翔くんがぎゅっと唇を噛み締めたのが見えた…
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