第58章 ストック
Jun side
真っ暗闇の中…
いろんな人の声が聞こえてくる…
どの声も知ってるものだけど…
もちろんそこには
二度と聞きたくないと思った声もあって…
なぜかその声が一番大きく聞こえる気がした…
そこにいたくなくて
重たく感じる瞼をなんとか持ち上げると…
雅「松潤っ!!!」
あれ……?
潤「あいば…さん…?」
智「松潤…っ」
隣には…おおの…さん…?
潤「どうしたの…?」
躰を動かそうとしたけど
なぜかアチコチ痛くて思うように動かせなくて…
仕方なく視線を動かすと
壁も天井も真っ白いとこにいて…
…病院?
えーっと……なにがあったんだっけ…
思い出そうとすると
ズキン…と頭が痛んだ
雅「よかった…っ…事故にあったんだよ…覚えてる?大丈夫?」
顔を覗き込むようにされて相葉さんに言われて…
潤「そーだっけ…」
でも…
思考にモヤがかかったようで
イマイチよくわからない…
智「今先生呼んだから…あ,カズにも知らせなきゃ…翔くんにも伝えてもらわなきゃ…」
大野さんが珍しくよく動いてる…
てか…
潤「カズ…?」
大野さんってニノのこと
そんなふうに呼んでたっけ…?
思わず呟くと
雅「ん?どうかした?」
相葉さんに不思議そうに見られて…
潤「あ…いや…」
なんて言っていいかよくわからない…
潤「あの…翔くん…」
そしてもう一人のメンバーの名前を呼ぶと
雅「翔ちゃんもうすぐ帰ってくるから…今ニノが連絡取ってくれてるから…」
またよくわからないことを言われた
潤「翔くん…どっか行ってるの…?」
その疑問を素直に口に出すと
ドアを開けようとしていた大野さんもこっちを向いて
二人に変な目で見られた