第58章 ストック
Jun side
翔「じゃあ…行ってきます」
潤「ん……」
どれだけ翔くんを感じても
やっぱり寂しくて
いっぱい愛してもらった躰は
重くて…眠い
目を擦りながら玄関で見送る俺に
苦笑しながら顎が指先で掴まれて唇が重ねられた
潤「んっ…んん…っ」
翔「ふふっ…ゆっくり休めよ?」
ポン…と髪を撫でられて目を開けると視線が絡む
潤「翔くんも…機内でちゃんと休んでね…?」
まだ早朝…
数時間しか寝てないから心配で…
そう言うと
翔「移動ほぼ一日かかるからね…寝るから大丈夫」
ぎゅっと抱き締めてくれて
その腕が離れると同時に
翔くんのポケットの中の携帯が鳴った
翔「あ…マネージャー着いたみたい」
メールを確認して言う翔くんを見て
潤「あっ」
眠くて忘れてたけど
はっと思い出して急いでキッチンに走った
昨日夜に作っておいたおにぎりを持って急いで玄関に戻る
潤「これ朝ごはんにでも…食べて?」
玄関で待っててくれた翔くんに差し出すと
翔「ありがとう」
嬉しそうに笑ってくれた
翔「じゃ,メールするな」
潤「うん…いってらっしゃい」
ちゅっと軽く唇を合わせて
大きな荷物を持った翔くんを見送った