第57章 カルセドニー
Satoshi side
智「んー…」
瞼の裏に薄らと明かりを感じて目を開けると
目の前にカズの可愛い寝顔があった
薄く開いた唇からは
気持ちよさそうな寝息が零れていて…
それに引き寄せられるように
ちゅ…と唇を重ねると
和「んっ…」
苦しそうにカズがちょっと眉を寄せた
最近こんなふうに朝を迎えることがなかったから
幸せだな…なんて思いながら
ベットヘッドの携帯で時間を確認すると
智「ゃべ…っ」
もう少しで昼の時間をさしていた
智「カズ…カズっ…」
俺は撮影も終わってオフだけど…カズは…?
そう思って揺り起こすと
和「ん…なに…?」
ゆっくりとカズが起きた
智「今日仕事何時から?もうすぐ昼だけど…」
眠たそうに瞬きをしてから
和「オフだよ…さともでしょ…?」
胸元に顔を埋めるように抱きついてきた
智「そっか…起こしてごめんな?」
和「大丈夫…今日はゆっくりしてよう…?」
そう言って寝起きの瞳で見上げられて…
ベッドの中で抱き締めあって…
我慢なんてできずにカズの唇を塞いだ
和「んっ…ちょ…さと…っ」
抵抗するように身を捩るカズをしっかりと抱き締める
智「はぁー…幸せ…」
そう言うとカズの耳が赤く染まって
和「ばかっ…」
小さな文句が聞こえて
思わずふふ…と頬が緩んだ
こうやって胸の中に愛しい人を抱いて
ただ温もりを伝えあえることが一番幸せを感じられる
特別なドラマはなくっても…
*To be continued....