第57章 カルセドニー
Satoshi side
智「約三ヶ月お疲れ様でしたっ」
スタジオに俺の声が響いて
それと同時に
共演者もスタッフも軽く手の中の飲み物を掲げた
久しぶりの主演ドラマが撮了して
スタジオでプチ打ち上げ
本当の打ち上げは
細かい編集とかが終わってから
関係者全員でやることになってる
夕方にはスタジオを出て
携帯を確認すると
[お疲れ様 ご飯作っておくね]
カズからの嬉しいメールが一件と
[今日はいっぱい癒されるよきっと♪]
よくわからない松潤からのメールがきていた
智「ただいまー」
玄関のドアを開けると
カズが料理をしていたのか
ふわっといい匂いが漂った
智「カズ?」
でもいつもなら
家にいるときは出迎えてくれるカズが
今日は来てくれなくて
呼びかけながらリビングに入ると
和「おかえり」
ソファの上に真っ白い服をきたカズが座ってた
上目遣いで見上げられた視線は
少し落ち着かなさげで…
でも…それよりも…
智「それ…どうしたの?」
頭の上のわっかと
カズの背中に見える真っ白な羽が気になって聞くと
和「やっぱり着替えてくるっ」
カズが勢いよく立ち上がった
智「ちょっ…カズ」
それを慌てて引き止めて
腕の中に引き寄せて
智「びっくりしただけ…もっと見せて…?」
ぎゅっと抱き締めた