第56章 アセビ
Sho side
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出してから
潤の後を追って寝室に向かった
翔「潤…?寝たの…?」
暗い寝室に入るとベッドに丸い山ができていた
そっと手を伸ばすと,もぞもぞと動く
顔だけ布団から出てきたから
チュッと唇にキスを落とした
翔「水,持ってきたけど…飲む?」
潤「…うん…」
小さく頷いて,躰を起こした
ペットボトルのふたを外して
手渡すと,そのボトルをジッと見つめた
潤「飲ませてくれないの…?」
おもむろに俺を見上げて
遠慮がちにそんなことを言う
翔「…いいの…?我慢…できなくなるよ…?」
潤「……飲むだけ…」
翔「で,終わるはずないよね…?」
潤の手からボトルを取り返して
自分の口に水を含んだ
そのまま潤の顎をすくいあげた
潤「んんっ…んっ…ふ…く…んんっ」
ごくっと喉を鳴らして
潤が水を飲み込んだ
翔「はぁっ…もっと…飲む…?」
潤「うん…」
潤の手が俺の腕をギュッと掴む
再び唇を重ねて水を注ぎ
そのまま舌を深く重ねた
潤「ぅ,んっ…んっ…はぁ…ん…ふぁ…」
唇を離すと物欲しそうな瞳が
暗闇に熱を灯して光っていた
翔「明日…夕方から…だからな…」
潤「もう一回…だけ…だよ…?」
お互いに…自分自身に言い訳をしながらシーツに沈み込んだ
視線が絡んで苦笑いが漏れる
今年もすでに忙しい毎日…
でもさ…たまには…たっぷり…味わうのも大切だろう…?
2人だけの有意義な時間…
今だけは…
すべて忘れ ハメ外そう♪
* To be continued ...