第56章 アセビ
Jun side
抱き締められて触られれば
躰は熱いし
我慢もできなくなる…
でも
最近忙しくて
ちゃんとご飯作ってあげれてもなかったから
せめて一緒にいれるときは
栄養のあるものを食べて欲しい…
後ろから回る翔くんの手を
片手で外して
潤「お願いします…今日は作ってあげたいの…」
翔くんを振り返ると
翔くんが小さく息を吐き出した
翔「…わかったよ…じゃあ潤からキスして?」
潤「キスしたら待っててくれますか?」
翔「いいよ…その代わりそのあと…覚悟しとけよ?」
ふっと笑って言われて
そのことを想像すると顔が熱くなった
潤「はい…夜は…ご主人さまのお好きにしてください…」
そう言って
翔くんの首に腕を回して唇を重ねると
潤「んっ…ん…っ」
舌で口内を舐められてから唇が離れた
潤「お待たせ致しました…」
躰の中に多少熱を残したまま
パスタを急いで作って
サラダと並べると
翔「うまそ…」
さっきまで俺を食べたいって言ってたのに
翔くんの顔が輝いた
「「いただきます」」
翔くんに隣で…と言われたから
今日は並んでソファの前のローテーブルで食べて
フォークを置いた途端に
翔くんに顔を引き寄せられた