第56章 アセビ

Sho side

潤が腰を揺らすたびに
スカートがふわふわする

誘ってるようにしか見えない…

うなじに吸い付いて
舌を這わせると
潤は躰を完全にシンクに預けて
脱力していく

翔「潤の作ったパスタ…食べたかったけど…」

トマトを開けっぱなしの冷蔵庫に戻してパタンと閉めた

翔「やっぱり…こっちのがうまそ…」

潤の躰をシンクに凭れさせたまま
潤の後ろにしゃがみこむ

スカートは…めくればいいだけだから
それは便利だ…

なんてことを想ったりする

潤「あっ…あっ…ね…お願いしまっ…す…んぁっ」

白い肌によく映える
レースの下着を撫でまわすと

潤がシンクの上から俺を見下ろした

翔「ん?何…?もう欲しくなっちゃった…?」

潤も中心が膨らんで
面積の狭い下着から
とっくに塊がはみ出していた

潤「あっ…あんっ…ちが…っ…」

その中心を触ろうと前に手を伸ばすと

慌てた潤が身を捩ってキッチンの床に崩れ落ちた

翔「おわっ…あぶねぇよ…怪我する…」

慌てて抱きかかえて
そっと床に座らせると
ぷっと膨れて俺を睨む

潤「もうっ…大人しく待っててくださいよっ…俺じゃお腹いっぱいにならないでしょ!?」

赤い顔をして俺を突き放す
可愛いけど,力は強いから
俺は簡単に押し返されて床に座り込んだ

翔「潤だって我慢できないだろ?」

潤「せめてごはん作ってからにしてください…」

潤は冷静に立ち上がって
俺が閉まったトマトを出した

食のことになると急に真面目になるんだから…

潤「あの…そこに居ると…邪魔なんですけど…」

潤がまな板と包丁を取り出しながら
俺に冷たい視線を向ける

翔「おまっ…邪魔って……無理…いいよ…出前とろう…?」

俺も若干後に引けなくなって
再び後ろから潤の躰を抱きしめる

その手には包丁が握られていた