第56章 アセビ
Sho side
少しでも近くに居たいから
ダイニングではなくてリビングで…
隣に座って潤の手料理を食べる
潤の手料理は
いつもと同じくらい旨いけど…
隣にいるメイドさんが
口にフォークを運ぶたびに
ふわふわと動くレース…
スカートだから
女の子のように横座りして
いつもとは違った可愛さを見せる
短いスカートから覗く脚は
すごくきれいで
食べながらも触りたい衝動をおさえるのに必死だった
自分の分はさっさと食べ終えて
潤が食べ終わるのを
テレビを見てるふりをして待った
潤が最後のパスタを食べ終えて
フォークを置く
たぶん「ご馳走さま」と発しようとした唇を
そのまま引き寄せて塞いだ
潤「んんっ…んっ…ふっ…ぅんんっ」
キスはパスタの味がした
俺と,同じ味…
潤「あっ…待って…片づけ…っ」
翔「後で手伝うから…」
潤「でも…水につけなきゃ…」
首を振って俺から逃れる
なかなか手に入らないメイドさん
お皿を重ねて持っていく背中を
そのままつられるように追いかけた
潤「翔くん…」
シンクの前で抱き着く俺に
半ばあきれたような声を漏らす潤
翔「ご主人様っ…」
訂正すると,眉をさげて
可愛く笑顔を見せた
潤「困ったご主人様ですね…」
翔「だって…」
ここ最近,潤のドラマの事を考えて
我慢する日々が続いていた
一緒に隣で寝るだけ…
躰を重ねたとしても
ゆっくり,1回だけ…短く…
そんな心がけだった
でも,ようやく訪れた
半日以上一緒に居られるオフ…
今日は…たっぷり潤を可愛がりたい…
正直…メイド服なんて
潤の恥ずかしがる姿が見れれば
それでよかった
でも,やるからには本格的に…
これが俺のモットー…
だけど…やっぱり我慢できないんだよ…
翔「後ろ向いて…」
潤「ぁっ…ちょ…翔くん…ココで??」
翔「ご主人様の言う事きけよ…反抗的なメイドさんっ」
くるっと後ろを向かせて
再び潤の躰をシンクに押し付けた