第56章 アセビ
Sho side
翔「ただいま~っ」
思ったより早く取材が終わって
夕方には家に帰りついた
おそらく荷物が届いてるから…
いよいよお楽しみの時間♪
明日は夕方からの収録だから
時間はたっぷりある
潤「おかえり…」
リビングからこそっと出てきた潤はなんだか元気がなかった
翔「どした…?具合悪い…?」
近づくと,顔を赤らめて首を振った
潤「悪くない…」
翔「ホント…?ならいいけど…」
引き寄せて抱きしめると
胸をグイッと押し返された
潤「なんか…届いた…」
俯いたまま,少し頬を赤らめてる
翔「見た?中身…」
潤「…見たよ…ナニ…あれ…」
少し怒ったように俺を睨んだ
その頬を両手で挟んで俺の方にしっかりと向ける
翔「俺の…お願い…聞いてね…?」
潤「あれ…着るの…?」
翔「今日はこれから,潤は俺のメイドさん♡」
潤「…まじか…」
メイド服を前に,脱力して椅子に座り込んだ
翔「約束だからね♡俺のお願い,きいてね?メイドさん♡」
笑いかけると,また深いため息を吐いた
翔「さ,着替えてみようかっ♪」
箱を開けてメイド服を取り出す
清楚な感じの…うん…理想通り…
潤に似合いそう…
翔「手伝う…?」
聞くと,慌てて服をひったくり
ふるふると首を振った