第56章 アセビ
Jun side
それから何回聞いても
「おたのしみだよ♡」としか
翔くんは教えてくれなくて…
潤「ただいまー…」
撮影が終わって午前4:00…
静かに玄関を開けて入った
多分…今日翔くんが帰ってきてから
何かがあるんだと思うと
気になって仕方ない
でも
その翔くんはまだ寝てて何も聞けない
簡単な朝食を作って
「レンジチンして食べてね」とメモを置いて
シャワーを浴びてから
起こさないように
こっそりと翔くんの腕の中に潜り込んで瞼を閉じた
潤「ん…っ」
カーテンの向こうから
眩しい光を感じて目を開けると
もうすぐお昼の時間で…
起き上がって軽食を食べつつ
翔くんが帰ってくるまでどうしようか考えていると
チャイムの音が響いた
潤「はーい…」
応答してロックを解除して
受け取った荷物は翔くん宛で“服”…?
ネットで服を買うなんて珍しいなと思いながら
いつもの通り仕舞っておいてあげようと
箱を開封すると
潤「え…なにコレ…」
中から出てきたのは…メイド服…?
それにガーターベルトとかまで出てきて
まさか…と思いつつ顔が熱くなっていく
とりあえず元通りに箱に押し込んで
それの使い道が気になりつつ
翔くんの帰宅を待った