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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第54章 ラケナリア


Sho side

迎えに行っても
俺の方を見ることも無く

潤「やだっ…岡田くんといるもんっ」

岡田くんに手を伸ばして
抱きつこうとする

翔「潤っ,いいかげんにしろっ」

思わず口調が強くなって
逃げていく躰を無理矢理引き戻した


それからみんなに謝って
靴を履かせて
岡田くんの家を出るまで
潤は一言も口を利かなかった

斗「たぶん…翔くんとすれ違ってて拗ねてるだけだからさ…」

帰りがけ斗真がフォローしてくれて
俺の気持ちはだいぶ落ち着いてきた

ニノに言われた通り
今喧嘩してる場合じゃないから

翔「潤…ごめんな…?」

潤を車に乗せてから
俺から謝って
俯いている頭をギュッと胸に抱き寄せた

岡田くんに抱きつこうとしてたことは
やっぱ嫌だけど…

でも,潤が寂しくて…
意地張ってるのはわかるから…

翔「もう…どこにも行かないから…潤の撮影終わるの,ちゃんと待ってるから…」

言いながらできるだけ優しく髪を撫でた

涼介にもニノにも合格点をもらって
あとは家で自主練できる

だから,もう潤に寂しい思いをさせることはない…

翔「だから…潤も撮影頑張れよ…?あと少し…」

アリーナの打ち合わせ
新曲披露
レギュラー番組
わくわく学校の打ち合わせ

5人の仕事はいっぱいあるけど

やっぱり家で二人きりになりたいよな…

翔「寂しい思いさせてごめん…」

だんだん腕の中の温もりが
力が抜けてきた気がする

翔「潤…?」

少し躰を離して
顔を覗こうとすると

今まで膝でギュッと握っていた手が
俺の背中に回って顔が胸に押し付けられた

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