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センニチコウ-変わらない愛を永遠に-

第54章 ラケナリア


Jun side

もうどこにも行かないから…
寂しい思いさせてごめん…

そう言ってぎゅっと抱き締めてくれて

久しぶりの温もりが嬉しくて

俺からもぎゅっと翔くんの背中に腕を回した

潤「ほんとにどこも行かない…?」

胸の中で小さく聞くと

翔「うん…行かないよ…」

でも
“なんで急に行かないことにしたの?”
“友達はもういいの?”
“頻繁に何してたの?”

聞きたいことがありすぎて

開いた口は
言葉を発する前に

潤「んっ…んぅ…っ」

翔くんの唇に塞がれた

翔「ん…帰ろ?」

唇が離れるとそう言われて

潤「……うん」

聞きたいことは聞けないまま車が動き出した

聞けばいいのに…
翔くんの口から“涼介”と聞きたくなくて
浮気を認められたらどうしていいかわからなくて

その後も聞くことができなかった



「約3ヵ月お疲れ様でした!」

「ありがとうございました!」

スタジオに共演者が集まって
いろんなところから声があがる

ドラマのクランクアップ

スタッフが用意してくれたケーキを食べたりして
打ち上げは今度共演者とスタッフ
みんなの都合が合う別日になったから

夜は翔くんと久しぶりにゆっくりできる

明日オフの俺に合わせて
翔くんもオフを取ってくれたから…

あれから本当に“友達”のとこに行かなくなって

真相がわからないから
若干もやもやはしてるけど…

でもいつも家にいてくれるから

不安とかが小さくなってきていた


潤「ただいまー」

ゆっくりできる翔くんとの時間を楽しみに玄関のドアを開けた
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