第54章 ラケナリア
Sho side
最近潤はドラマの撮影で忙しいし
俺自身も仕事と…
準備でなかなか時間が合わない
だから家で揃うと
こうやって甘えてくることが多い
寂しいのかな…
ギュッと温もりを抱きしめて
仕事は朝起きてからやればいいか…と
思いめぐらせながら
潤の髪を撫でた
そうすると大抵
次の日には元通りに戻る
だから,こんなワガママ…可愛いもので
それすら俺には愛おしかった
それからも何度か涼介の家に行って
練習を重ねた
できるだけ潤の仕事中に涼介の家に行こうと思ってるけど…
こっちもニノと3人で予定を合わせるのは大変で…
かといって涼介の家に2人きりになるのは誤解を招きそうだから嫌で…
どうしてもすれ違うことが多かった
でも…潤のドラマのクランクアップまでもうあと少し…
そのお祝いの為の準備だから…
俺も必死で頑張った
「翔さん,かなりいい感じですよ…っ」
翔「そ…かな…っ…ちょっと怖い…」
和「大丈夫そのままそのまま…ちょっと我慢ね…?いい具合になるまで待ちましょう?」
最近では2人にもかなり褒められるようになってきた
最初は…散々だったけどね…
あと少し…
潤を喜ばすために
それだけを想って練習に励んだ