第54章 ラケナリア
Sho side
楽屋に戻るといつもより少し賑やかで
なぜか潤の座るソファに
岡田くんが居た
それはいいとして…
岡田くんと潤という
一番意外な組み合わせに驚いて
思わず立ち尽くしてしまった
和「ぅわ…翔くん,なに?どーしたの?」
後ろから入ってきたニノが俺にぶつかりそうになって俺の横から楽屋を覗いた
和「あれ?岡田くん,久しぶり~」
「よ,主演男優賞っ」
和「いやいや,あなたもでしょ」
ニノが2人に近づいて
やっと普通にその光景を見れるようになった
雅「何?やきもち~?」
雅紀が笑って俺に耳打ちしてくる
翔「いや…びっくりしただけだよ…」
なるべく普通に答えたけど
雅紀はふ~ん…とニヤニヤしたままだった
やきもち…なのかな…
潤が肩を組ませる…なんて
しかも岡田くん…??
なんでだ??
もう一回振り向くと
一瞬潤と視線が絡んだ気がしたけど
すぐに外された
…俺,なんかした??
「今日誰か飲みにいこうよ?」
岡田くんが誰ともなしに声を掛けると
瞬時に反応したのが
やっぱり意外な潤だった
潤「俺,行くっ!!」
「お,いいねぇ~…じゃ,悩みでも聞いてやるよ」
潤「いや,だから悩みはないですって…」
未だに手を肩にのせたまま…
なんならさっきよりも抱き寄せるように
岡田くんが潤をしっかりホールドして
潤も…楽しそうで,嬉しそうで…
俺は今日予定があるって伝えてたけど
俺に一瞥もしないで返事をした潤が
どうしても気になって仕方なかった