第54章 ラケナリア
Sho side
涼介の家で
あとから来たニノと一緒に
3時間くらいを過ごした
翔「それにしても…涼介の家…めっちゃ綺麗だよなぁ…」
和「たしかに…男の一人暮らしとは思えないね…」
「そーですか?…でも家事は好きですよ」
手際よく後片付けをしながら
涼介は可愛く笑った
和「じゃぁ,そろそろ帰るね」
ニノが智くんが帰ってくるから…と帰り支度を始めた
潤は…と思って携帯を見ると
[仕事終わったよー!翔くんはまだ仕事?]
もう数時間前に来ていたメールに
今頃気づいた
翔「あ…やべ…俺も帰る,ニノ送るよ」
和「じゃ,お言葉に甘えて」
「あ,ちょっと待ってくださいっ」
帰ろうと席を立つと
パタパタと涼介がキッチンに入った
冷蔵庫をあけたりして
何やら準備して
またパタパタと戻ってくる
「これ,お土産に…カップケーキです」
差し出してきた小さな箱
たぶん手作り…
…すげぇ女子力高けぇ…
翔「なんか…色々ありがとな」
和「また,よろしくね」
「はいっ…スケジュール決まり次第,いつでも!!」
涼介はにっこり笑って俺達を送り出してくれた
[飯食い終わったから,もうすぐ帰るよ]
車を出す前に,慌てて潤にそれだけメールした
和「潤くん?」
翔「あぁ…もう仕事終わってたみたい…」
和「大丈夫?バレないでよ?」
翔「おぅ,気を付ける…そっちもね」
ニノを家に送り届けて
俺も潤の待つ,俺達の家に車を走らせた