第53章 ダイヤモンド
Kazunari side
ずっと特別だった…
その言葉がすごく嬉しくて…
抱きしめられた腕の中で向きを変えて
自分から唇を重ねた
智「ん…っ…かず…」
和「ん…さと…もっと…」
離れた隙間から俺を止めるけど
我慢できなかった
智「んん…まって…布団届けて,寝よ…?」
そう言われたから
仕方なく躰を離して
みんなに貸す布団を出した
投げるように皆に渡して
俺はさっさと寝室に戻った
翔「今日は初夜だから多めに見てあげるよ♡」
雅「でも,なるべく声は抑えてね?」
智がそんなことを言われてるのを
遠くで聞いた
ベッドの上に座って智を待っていたら
赤い顔をして寝室に戻ってきた
智「お許し貰った…」
和「バカ…」
改めて言われたら恥ずかしくて
布団の中に潜り込んだ
智「かず~…?」
ぎしっとベッドが軋んで
智が傍に来た
布団の上から俺を強く抱きしめてくれた
智「かず…愛してるよ…」
耳元で囁かれて
躰が熱くなる
隔ててる布団がもどかしくなって
包まっていた布団から抜け出ると
代わりに智があったかい腕で包んでくれた
和「俺も…愛してる…よ……家に来てくれてありがと…」
恥ずかしすぎるけど…
たぶん今しか言えないと思って
胸に顔を埋めながら小さく呟いた