第53章 ダイヤモンド
Satoshi side
翔「出逢った時から,智くんの中でニノは特別だったと思うよ」
相葉ちゃんの質問に困っていたら翔くんの声が聞こえて…
翔「だって…クールな人だと思ってたのにさ,ニノに話しかけられた時だけ空気が緩むの…それはジュニアの頃からだよ」
全然…
自分でも知らなかったことを言われて…
智「そうなの?」
思わずそう言うと
和「俺らに聞くなやっ」
カズに突っ込まれて
雅「じゃあリーダーが自覚したのはいつなの?」
更に相葉ちゃんに追求された
…ちょっと考えてみたけど
自分の中でもイマイチはっきりしない
気づいたら…俺の中で大切な存在になっていた
だから
智「んー…ジュニアの頃?」
そう言って誤魔化すと
和「それは翔くんが言ったんだろ!」
カズが笑いながら
でも
俺の気持ちをわかってくれるかのように
和「あー…潤くん酔ってんね…俺布団持って来ておくよ」
話題を変えて立ち上がった
翔くんのお礼の声を聞きながら
智「カズ,手伝うよ」
そう言って
カズの背中を追いかけて
一緒に寝室に行って
クローゼットを開けるカズの背中を後ろから抱き締めた
智「…いつからかはわかんないけど…昔からずっと…俺の中でカズは特別だよ…」
ちゃんと伝えられないけど…
ただセックスだけをしていたあの頃も…
ちゃんとカズを想っていたことは
カズにだけはしっかり伝えたかった…