第53章 ダイヤモンド
Satoshi side
「「「「「かんぱーいっ」」」」」
テーブルの上にビールと
松潤と相葉ちゃんが
冷蔵庫にあったもので作ったつまみが並ぶ
メンバーだけで
誰かの家で飲むなんてあんまりないのと
引越しの疲れもあるのか
みんな割とすぐにほろ酔いになった
雅「いいね,みんな幸せそうだねっ♪」
和「あなただって充分幸せでしょう」
雅「ふふ,まあねっ♪俺たちラブラブだから!」
翔「結局ノロケんのかよっ」
幸せそうに笑うそれぞれの薬指に
キレイな指輪が光っていて
ほんと…よかったな…と
みんなを眺めながら飲んでいたら
雅「ねえリーダー!プロポーズの言葉は!?」
突然相葉ちゃんに
手でつくったマイクを向けられて
智「ぅえっ?えっと…」
慌てて思考を巡らせると
和「忘れました」
目の前のマイクが
カズの手に払い落とされた
和「何答えようとしてんのよ」
少し頬を赤くしたカズに睨まれて
でもその顔が可愛くて
智「んふふ…ごめん」
どうしても頬が緩むと
余計にカズに睨まれた
雅「じゃあ翔ちゃんはっ!?」
カズに払われたマイクが
今度は翔くんに向けられて
困ってる翔くんと
その時を思い出しているのか
口元を緩めて指輪を眺める松潤を見ながら
テーブルの下でこっそりカズの手を握った