第53章 ダイヤモンド
Kazunari side
和「だからね,智が俺の家に引っ越してきて?」
智と教会に行って
ずっと一緒に居ることを誓った
信じられないくらい嬉しくて
そのあとすぐ
一緒に暮らそうと提案された
それも…考えてもみなかったこと
一人の時間が欲しい人なんだと思ってたから…
行き来するのは良くても
一緒に住むのは無理なんだって
決めつけていた
その智から言われたから…
俺はすぐに頷いた
智「でも…2人で住むなら新しい家探した方がよくない?」
帰りの車の中で
いつからどこに住むか
そんな話し合いになった
和「だって…めんどいもん,引っ越し」
智「オイ…」
そりゃぁ智と一緒に住めるのは嬉しいけど
俺たち翔くんたちみたいにマメじゃないし…
何より面倒くさいことが嫌い
だったらどっちかの家に住んじゃうほうが手っ取り早い
智「だったら,うち画材とかいっぱいあって荷物多いから…うちに来る?」
和「絶対ヤダ…」
智「…そう…」
別に根に持ってるわけじゃないけどね…
でも…住むとなったら話は別…
住んでる家に誰かの想い出があるのはいい気分じゃない
智「部屋…開いてるの?」
和「物置になってる部屋片づければなんとかなるでしょ」
智「まぁ…かずの家広いしね~…」
そう…普段ゲームしかやらないのに
うちはわりと広い
事務所が探してくれた部屋に住んでるだけだけど
2人でだって十分住める
和「部屋探す手間省けたらさ…早く一緒に住めるじゃん?」
こういう時,言葉はするする出てくる
もちろん本心だけど
逆に智はあんまり言葉が出てこないから
主導権は間違いなく俺にあった